その ③: 『 人物を見る 』2017年09月15日

トップの人物を選りすぐる場合、何か物差し的なものがないか、必要な場合が存在する。ましてや、国の王、宰相を選ぶ場合、最も注意して調べるべき事柄は何であろうか。おそらく、種々の事柄が多すぎ、また必要度が不明であり、検討すべき課題が不明であることも往々にしてあるように見受けられる。

一方、宰相に限ると、部下、農民、商売人などとの人間関係も考慮に値する。つまり、全ての人が生活が無理なく送れるか、という点に集約して検討がつけられるべきである。簡単に考えてみれば、宰相が小さい折から、成長して立派なトップになるまでの履歴を調査すればことが足りると考えてもよい。
そこで、以下に示す宰相の資格について取り上げてみる。

宰相の資格:「十八史略 明の項」
魏の文侯は幕賓(ばくひん)の位を持つ李克(りかつ)に対して、いくつかの重要な身の払方について問い質した。中身は、人間性に関与するもので、正しき行いをこれまでに続けてきたか、尋ねたものである。例えば3項目を挙げると、① 官吏に登用されるまで(浪人中)に、どんな人物と付き合ったか、② 金をもったとき、何に使ったか、③ 貧して貪せざる人物であったか、と平凡であるが正直な回答を望んでいたらしい。

もう一つ、荀子を引用し、乱世の徴を憂える発言をなした人がいる。これも3つの事柄を上げると、① 華美な服装、② 風俗が淫ら、③ 利己一点張りではよくない、と戒めている。
古典、歴史、人物の勉強を通して、識見が生まれることを、単純な質問の中から重要な視点を指摘している。
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